
みなさま、こんにちは。代表の岩井です。いつか自社HPに掲載しようと思っていたこと。それは自身の「履歴書」の公開です。
わたくしは訓練士としての経歴が長いので、「あれ?岩井さんって訓練士だよね?」と思っている方も多いかもしれません。そのとおりです。でも、訓練士という職業は、目標までの長い道のり一つに過ぎません。
さて、どんな道のりをたどってきたのか。
本日は、決してきれいごとばかりではないわたくしの履歴書を、ショートカットでご覧ください。
訓練に夢中


こちらの写真は、21歳当時のもの。警察犬競技会、臭気選別の部出場の様子です。新聞に掲載されたものですから、警察官であった祖父が喜んで新聞を切り抜いて持っていてくれました。わたくしと、今は亡きガーネット号。
トリミング、ドッグショーと続く道


訓練士の他、A級トリマー、ドッグショーハンドラーのライセンスも取得しました。動物看護士として勤務していた時期もありますが、どの業種においてもお金を出す人が王様であり、裏取引やダマし、隠蔽(いんぺい)、詐欺、動物虐待、人のいじめ、暴力を目の当たりにしました。昔の話ですから、今はずいぶん働く環境も改善されているはずです。
ブリーディング


ある犬種での自身のブリードラインを作ることにも挑みました。つまり、犬の繁殖です。子犬を計画繁殖し、チャンピオンを数頭完成させたのちに引退しています。
過去にドッグショーやブリーディングをしていたことは、人様から批判されるかっこうの材料となりますから、わざわざここで書くことでもないでしょう。
でも、そうした時代があったからこそ、犬と人が暮らしてきた背景や歴史。犬種らしさとは何かについて。犬と暮らす意味など、犬という生きものに対し、理解を深められたのだと思っています。
ともすれば黒歴史とも言える経験ですが、すべては「犬を知る」ために必要だったのだと捉え、そうした機会を与えてくれた恩師と仲間。自身のもとに来てくれた犬たちに感謝しています。
目指すべき世界


ときを経て、いくつかの企業に在籍したのち、現在は銀座でウェディング専門のペットシッター業を経営しています。幸運にもたくさんのお客様に恵まれ、再び、お客様から学ばせていただく日々を送っています。
わたくしの目指すもの。それは、幸せなペットとご家族様を増やすことだと思っております。
何をもって「幸せ」の定義付けとするかは別の機会にするとし、ひとまずは、笑顔と信頼が寄り添う関係が増えることを望んでいます。その母数が増えていくと、ひいてやがては、不幸なペットを生み出さない世界に近づけるのではないかと信じています。
小さな光を集めて


人は色々な履歴書を持っています。わたくしの場合は特にきれいなものではありません。それでも、霧がかったような道から、キラリと光った小さな欠片を拾い集め、現在までまいりました。
わたくしのポケットの中にはほんの数粒のキラリしか入っていないとしても、その数粒が皆様の愛犬を笑顔へと導くための光となれば幸いです。
あなたと、あなたの隣の笑顔のために。
◆銀座INPET◆
代表取締役 岩井 ゆかり

