【ウェディング専門】のペットシッターを始めた理由

岩井 ゆかり

みなさま、こんにちは。◆銀座INPET◆代表の岩井です。紅白の梅が咲き、いよいよ春めいてまいりましたね。

わたくしの仕事は「ニッチな分野ですね~」、「ずいぶん絞ったマーケットですね」と、よく言われます。そう。ウェディングの専門ペットシッターという職業、わたくし自身も、そうね。そうそう溢れた仕事ではないよね。と、思っています。だからこそ、ウェディング専門という特別性にこだわっています。

目次

ん?と感じてしまったシッターさん経験

失礼を承知で申し上げると…ですね。過去にわたくしが目にした、ウェディング会場でのペットシッターさん。その扱いが非常に雑だったのです。

いかにもまだ入社したて、という雰囲気のお二人の若いシッターさんがエプロンをお召しになり、高いテーブルの上に犬を乗せ、キャッキャと言いながら衣装の着せ替えお写真を楽しんでいる光景。陽の当たるアスファルトでの散歩、犬になんの暑さ対策もせずウェイティングさせている様子。

辟易いたしました。これがペットシッターなのか、と。

ちょっと辛いことを書きますが、上記はウェディングにふさわしいシッターとは呼べません。いくら「ペットシッターの資格があります」と言っても、民間資格ですから、千差万別の資格が発行されています。ペットシッターの資格については、通信教育で資格が取れるようなものから、実技、実習を細かくやっているところもありますから、その資格については見極めが難しいのが実際です。

「見ちゃおれん」が最初の一歩

その結婚式は花嫁さんなら誰しもあこがれる、ジューンブライド。六月の挙式でしたから、犬を飼われているみなさまでしたらお分かりのとおり。犬は湿気とモワモワした気温が苦手。すでに暑いのです。その対策についてペットシッターさんたちはなにもされず、犬はパンティング(舌を異常にハアハアさせ、体温を放出している様子)をしていました。

その日、わたくしはゲストとして参列し、お式やお料理を楽しみたかったのですが、途中でもう「こりゃ危なくて見ちゃおれん」という気持ちになり、そのシッターさんに理由を話してお帰りいただき、結局わたくしがその犬の世話をさせていただきました。

やっぱりウェディングには、ウェディング専門のペットシッターが必要だよね。普段とは違う技術が要るよね。と思いました。

これがウェディング専門ペットシッター◆銀座INPET◆のはじまりです。

犬の体温調整、むかしと今

体温調整が現代の犬にとって難しいことは、もう常識として犬に関わる分野の方には持っていていただきたいです。日本は昔に比べて気候が変わりました。加えて、土を掘って体を冷やすなどという犬の持つ本能は薄らいでいき、犬たちは自分で自分の体を冷やす術がまだ現代に追いついていません。

熱風、照り返しの強いアスファルトだらけでの都内では、特にそうでしょう。また。肥満、体力の衰え、生まれつきの心臓肥大などによるリスクが相まっているこの時期。いいえ、ゴールデンウィークあたりから秋後半にかけては、十分な日陰の確保、冷却、送風、なにしろ犬をよく観察することが大事です。

特に大型犬、ダックスフントなどの短脚種。そして非常に熱の放出が苦手な犬種である、フレンチ・ブルドッグやパグ、ペキニーズ、シーズー。こうした犬たちは湿度と気温で、あっという間に体調に負担がかかりますから、敏感に察知せねばなりません。(特に夏のロケーションフォトでは必須です)

犬のプロであることは基本

少々話がそれましたが、ふつう「ペットシッター」といえば、ペットを飼っているお宅へ訪問し、ペットの世話をする人ですが、「ウェディング専門ペットシッター」というのは、犬の扱いのプロである、ということはあたり前。その上にウェディングの知識も兼ね備えた者。と、定義しています。そうでなければ、お客様の犬の安心安全を確保できませんから。それは資格だけではなく、犬に対する気持ち、想いが大事で、これがあればおのずと行動や言動に反映されると思っています。その意味で、◆銀座INPET◆で働いてくれる方は、最高の心を持った方ばかりだと自負しております。

ウェディングのお作法

重複しますが、ウェディング専門ペットシッターは、犬の知識、経験がベースにあり、その上にウェディング全体を学ぶ必要があります。花嫁様、花婿様はもちろん、ご親戚やゲストのみなさまにも、ペットと一緒の素敵な一日をご満足いただきたいからです。さらに、式場様にも「ああ、専門のシッターさんがいてくれて助かった」と思ってもらえるような人材育成をしています。

ご挨拶、スマイル、身だしなみにも気を配っています。

ただ、私たちの足元はスニーカーがマストです。ふふふ。ですから、ペット連れウェディングで、足元がスニーカーの女性がいたら、それが私たち「ウェディング専門のペットシッター」と思ってくださいね。

この話はまた別の機会にするとし、今回はこのあたりで。

あなたと、あなたの隣の笑顔のために。

◆銀座INPET◆

代表取締役 岩井 ゆかり

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