ブライダル雑誌への掲載内容全文を公開

岩井 ゆかり

みなさま、こんにちは。◆銀座INPET◆代表の岩井です。本日はかなりの長文です💦内容は先日受けた取材のものです。紙面の関係でカットの部分もありますので、こちらに全文を記録として残します。

目次

令和のペット産業事情

わたくしは昭和生まれですが、昭和、平成の日本では、ペットの入れるカフェ、ホテルなどはほとんどなく、非常に珍しい存在でした。現在のように「ペットも家族」といった考えはまだ浸透していなかった時代。こん日、結婚式にペットも参加するような世界など、誰もが予想しなかったことでしょう。

農林水産省から2022年12月に発表された報告書によると、最新のペット飼育頭数は犬・猫推計飼育頭数全国合計は、1,589万頭にも上ることが分かりました。これは、コロナ禍にともなう在宅時間の増加や、高齢者や単身世帯の癒し需要によるものだとの見方があります。

ペット関連の市場規模は1.5~1.6兆円。マーケットの拡大も目を見張る勢いです。俗に「ペットの家族化」と言われるように、これまでの「ペットを飼う」という意識から、「ペットも大事な家族の一員である」というように、飼い主はもちろん、ペットも受け入れようとする社会全体の風潮に変化をもたらしたのだと感じます。

カフェ、レストラン、宿泊施設はペットウェルカムな姿勢を前面に謳い、ペット飼育層に向けたサービスを展開しています。また、新たに大手家電メーカーもペット業界へ参入し、テクノロジーの力でとペットの安全や環境を改善すべく、新商品開発に力を入れています。今後もますますペット関連のマーケットは拡大していくと予想されています。

それらを裏付けるように、ペットの入れる施設、ペット歓迎施設は右肩上がりに増加し、令和の街には犬と一緒に受けられるサービスが増加しています。

ウェディング専門ペットシッターということ

こうした中、【ペットも家族。だから、結婚式も一緒にね】をキャッチフレーズに生まれたのが、ウェディング専門のペットシッターサービス、銀座INPETです。

とは言え、「ペットと結婚式ってどうゆうこと?」などのお問い合わせが、まだまだ多いのも現状です。ウェディング専門のペットシッターという仕事は、世間的にはそれほど浸透していないのかもしれません。

しかし、それもそのはず。日本で、いえ、世界でも、ウェディング専門のペットシッターと名乗っている会社は当社だけなのですから。

ペットの当日のお世話や美容、ペットシーツやラグ、カート。消耗品を含めたすべてをお任せいただける、ペットファーストなシッターサービス。また、約50着のペット衣装の中からドレスやタキシードをお選びいただける特別感。

精肉店での朝茹で鶏ささみなど、ペットにも晴れの日の気分を存分に味わっていただける、すべてお任せスタイルのオールインクルーシブサービスが大変ご好評をいただいております。

ペットシッター資格制度の実際

残念ながら、現在、ペットシッターという資格は民間資格のみです。数多く存在する資格の中には、通信教育で簡単に取得できるものもあります。実践的な経験がゼロでも資格取得は可能ですから、どなたでもペットシッターになれるというわけです。

つまり、ペットを飼ったことがない方でも資格が取れ、資金ゼロで手軽にスタートできる、というのが、ペットシッター資格において、ある種の「うたい文句」になっているのが現状です。

ウェディング専門と言う看板

数多く存在するペットシッターの中で【ウェディング専門】という希少な看板を掲げるためには、当然ながら専門性に裏打ちされた手技、知識が求められます。なぜなら、お宅に伺う通常のペットシッターとは内容、環境が全く異なるからです。

ペット連れの結婚式の場合、多くのペットは不安を感じています。わたくしたちの仕事はその不安を取り除き、ペットが頼れる存在になることではないでしょうか。

準・家族であるべき仕事

「ウェディングの最中にペットのお世話をする人」と捉えられがちなわたくしたちの仕事ですが、ただ単に排泄などのお世話、食事をさせるだけではありません。

人もそれぞれに個性が違うように、ペットもその子、その子によって、感じ方や嫌がることが違います。その違いをつぶさに察知し、受け止められるように努めています。

当然ながら本当のご家族様のようにはできませんが、気持ちと気持ちがつながるように、大切にペットをお守りする「準・家族」のような存在であるべきだと思っています。

式場様にも役立てる存在に

当社では、ペットのプロフェッショナルであることはもちろん、同時にウェディングの基礎知識を教育プログラムの中に組み込むことで、専門性を高めています。式場様の動きにも目を配れるような人材になれ、はじめて「ウェディング専門のペットシッター」と名乗れるのではないでしょうか。

こうした教育プログラムがお客様の満足度を上げるだけでなく、お忙しい式場様の進行を微力ながらサポートできる立場になれば、と望む次第です。

ペット可式場の現状

ペットも入場可能なウェディング会場は、国内で300件余りになります。(2023年調べ)

式場様、有名レストラン様、老舗ホテル様のペット受け入れ。また、外資系ホテルに様におかれましてもペット同伴で宿泊できるペットフレンドリールームをご用意されていることから、ペットと一緒に体験やイベントに参加するのは、ごくごく当たり前の世界へと時代は変化しています。

このような背景から、ペット連れ層に向けたウェディングプランも、数多く打ち出されているのが傾向として読み取れます。SNSの普及やペットの家族化により、どんどん多様化するペット連れ婚。

しかし、件数が増えるほどに、ペットの事故やヒヤリハットな出来事を耳にします。より安心安全なペットとのお式を成功させるために、わたくしたちはニーズに寄り添ったプロサービスをご提供してまいります。

サービスとプランのフィット

現在、東京、横浜を中心とし、月平均15組のお客様からのご依頼に対応しております。以前は花嫁様からのお問い合わせが多かったのですが、最近では花嫁様のお母様からのお申し込みもが増えてきました。

お話を伺ってみると「〇〇ちゃん(ペット)を他人に任せるのは怖いです。専門のシッターさんがいて良かったです」

「娘が結婚すると決まったときから、うちの子(ペット)のリングドッグはINPETさんにお願いすると決めていました」などのお言葉をいただきました。

これは非常に名誉なことであり、心の奥底まで響きました。ペットの家族化と当社の専門性がフィットした証とも言えるでしょう。今後は従業員の早期育成と、人材の確保で地盤を強化するとともに、首都圏以外の地域、リゾート婚への展開にも力を入れてまいります。

リングドッグを持続可能なコンテンツに

一方で、式場スタッフ様へのペットの取り扱いに際しまして、ご理解を求めていくために尽力してまいりたいと考えています。例えば、逃走や、咬みつき事故を未然に防ぐテクニック。ペットの緊張とストレス度の関係などを、簡潔にお伝えできたなら、ペット連れウェディングに、さらなる安心と安全をプラスすることが可能になります。

ペットは大事な家族である、と、お考えの花嫁様、花婿さま、ご両家のみなさまのお気持ちに寄り添うためには、ペットの取り扱いについて正しい理解が必要です。ペットへの愛情に比例し、非常に高い意識とレベルを求められるといっても過言ではありません。

単なる「リングドッグってかわいいよね」「流行っているね、最近」などという一時的な演出のブームではなく、持続可能なウェディングコンテンツのひとつとして認知を広げるためには、安心という基盤があるべきです。

ペットと一緒の結婚式というニュースタイルは、大きなうねりとなってムーブメントを加速させると信じています。そのために、わたくしどもをぜひご利用ください。

ウェディング専門ペットシッターの存在が、ウェディング業界のさらなる飛躍につながることを望んでやみません。

あなたと、あなたの隣の笑顔のために。

◆銀座INPET◆

代表取締役 岩井 ゆかり

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