岩井 ゆかり◆銀座INPET◆代表の岩井です。本日は災害の備えについてお話します。
防災を考える日
今もなお、各地でおきている災害。ペットを飼っている方たちにとっては、「被災地でのペットはどのように避難したのだろう」「わたしたちがそうなったら、どうやってペットを非難させよう」という不安があると思います。
本記事では、いざという時のために備えたい防災に関する知識ついて、皆様とともに考えていきます。
ペットの受け入れ場所を確認
住んでいる地域に指定されている避難場所で、ペットの同行避難が可能かどうかを把握しておきます。
ここで重要なのは、同行避難した犬や猫などペットには飼育場所が定められ、人間とは居住スペースが区分されている避難所あるということです。
屋内まで連れて行けるか、屋外につないで飼育するかといったルールが異なることもあります。人の避難所とは別にペットの避難所が設置される地域もあるようです。
避難所でのペットの飼育場所や飼育方法については、自治体のホームページ、防災無線、SNSなどで情報を確認しておくといいでしょう。
ペットの避難経路を確認
速やかに避難所まで移動できるように、避難所までの経路や所要時間、危険な場所がないかを確認しておきます。
また、災害によって通行できないときに備えて、迂回路も合わせて確認しておくと安心です。これは、犬であれば、平常時のお散歩を利用して確認するのがおすすめです。
また、定期的にペット同行避難訓練が行われる地域もあります。避難経路や避難所の場所を確認できるほか、慣れない場所でのペットの反応や行動を把握できるので、参加することにより、多くの知識を得られます。
非常用持ち出し袋
災害が発生し、道路状況や流通の流れが回復されて、支援物資などの救援体制が整うのは、発生からおよそ4日目以降とされています。
もしもの時のために非常食、非常用グッズは少なくとも5日分～7日分以上を用意しておきましょう。
≪非常時に必要な物、一例≫
・ペット用の非常フード 5日分以上
・薬・療法食（必要がある場合）5日分以上
・ペット用の水 5日分以上
・軽量のフードボウル 1点
・リード、ハーネス（または首輪）各1点
・ペット用キャリーケース 1点
・ペット用トイレグッズ 5日分以上
・ビニール袋 多めに
・ウェットティッシュ 多めに
・狂犬病鑑札。各種ワクチンの証明書（コピーでも）各1点
≪あると便利なもの≫
・ペットの写真 1枚
・ペットの洋服 1枚以上
・ペットの靴 1点
・お気に入りのおもちゃ 1点
・ボディシートやドライシャンプー 1点以上
・保温アルミシート 1枚以上
・粘着テープ 1点
・ひざ掛け、毛布など 1枚
以上は、避難時の犬、猫を想定した防災グッズです。ここにご紹介した以外にも、お住まいの地域や個体により、「これは持って行った方が良い」と思う物も各家庭にあるかと思います。
例えばこんなフードも便利
また、非常事下においては、食欲があまり出ない場合が多いようです。そんなときでも水分や必要な栄養素は与えたいもの。食欲をそそるようなフリーズドライ品や缶詰のフードは、手軽で長期間保存が効く製品も多いので、非常時に利用するのも一案です。
大事なのは、こうした備えができるのは平常時だけということです。いざという時でもペットと安全に過ごせるよう、何も起きていないときにこそ、しっかりと防災対策をしておきましょう。
あなたと、あなたの隣の笑顔のために
ウェディング専門ペットシッター
◆銀座INPET◆
代表 岩井 ゆかり
～参考文献～
環境省『災害時におけるペットの救護対策ガイドライン』
環境省『備えよう！いつもいっしょにいたいから ペット動物の災害対策』
環境省『人とペットの災害対策ガイドライン』
***************************
岩井 ゆかり（いいなみ株式会社 代表取締役）
全国で年間2000頭の子犬育てに関わるベテラン訓練士。NOと言わない子犬育てを提唱し、ほめて導くメソッドで支持を得る。ペットとの豊かな共生社会を目指し、執筆、監修、セミナー等を開催。
※本サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用は禁じております。
Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited.
